平成24年度KEIBUN主催事業の第1弾
篠�靖男プロデュースオーケストラシリーズ
ベルリオーズの「幻想」
会場ではいつものように舞台の設営作業が始まっています。ショパンのピアノ協奏曲第1番を弾いて下さるインゴフル・ヴンダーさんのピアノと1曲目、武満徹の「ハウ・スロー・ザ・ウィンド」でオーケストラが使用するピアノと2台の調律が行われています。1回のコンサートでピアノ2台を使用するのは珍しいですね。メーカーも違う2台のピアノなんですよ。
ちなみに写真のピアノはオーケストラで使用されたピアノです。本番は下手側に配置されていました。
今回の公演では、KEIBUN文化講座で開講されている
「音楽の招待席〜天才たちの奇蹟に迫る120分!〜」の現地学習として、講師の響敏也先生による解説、ゲネラル・プローベ(本番前総練習)の見学が同時に行われました。ゲネプロ後、指揮者の篠�さんと響先生によるお話の様子です。本番前の貴重な時間をいただき、篠�さんありがとうございました。
史上初のサイケデリック交響曲(指揮者:レナード・バーンスタイン談)と言われるベルリオーズの幻想交響曲では、通常の演奏会ではあまり登場しない楽器や仕掛けがたくさん用意されています。中でも「バンダ」と言われる舞台の外で演奏される楽器がいくつかあったことにお気づきになられたでしょうか。その一つが…
鐘!
この鐘は交響曲のクライマックス、5楽章の途中に登場しました。グレゴリア聖歌の「ディエス・イレ(怒りの日)」と同時に鳴る印象的な場面でしたのでご記憶の方も多いと思います。舞台裏ではこんな感じで演奏されてました。
舞台裏ですので当然指揮者の姿は奏者からは見えません。そこで登場するのがこのモニターです。これを見ながらタイミングを合わせて演奏されます。舞台上に目立たないように小型カメラがセットされているようですね。
公演はおかげさまで完売となり、無事終演いたしました。来年のシリーズは5月を予定しております。ご期待くださいね。