リストの生まれ故郷ハンガリー・活躍の地ドイツでは、もちろん盛大に生誕200年をお祝いしています。その様子をこの目で見ておきたく、初夏のヨーロッパに遠征いたしました。
題して「Born to be a Superstar リスト生誕200年祭紀行」レポートです。
さて、旅も最後になりました。これが見たくてヨーロッパ遠征したんです!!ワイマールのリスト博覧会。ワイマールの駅を降りると早速看板が建っていました。2つの会場に分けて開催されているんですが、「城美術館」というお城跡の美術館では主に「ピアノの歴史」が展示されています。現在のピアノの前身であるハンマーフリューゲルや、ピアノの心臓部・アクションの説明など…残念ながら内部の撮影が許可されていないので、会場に停まっていたリスト専用の?!ミニバンを公開いたします。
もう一つの会場は、シラー博物館。作家のシラーはベートーヴェンの第九の歌詞を書いた人でもあります。こちらも中は撮影禁止…こちらの展示物は、リストの生涯を追った充実の内容でした。生まれ故郷・少年時代、パリでの活躍ぶり、そしてワイマールやブダペストでの生活までが様々な展示品や写真で網羅され、私も辿ってきたリストの足跡の総まとめとなりました。音声ガイドに日本語がなかったので、どこまで正確に理解できているかはちょっと自信がありませんが、そこは「感覚」と伝記を読んだ知識を元にわかったつもりでいます?!
数々の展示はもちろんですが、とても印象的だったのがイベントロゴの鮮やかなブルーと黄緑の組み合わせです。石畳で歴史的景観のワイマールの街に、この色彩はとてもよく映えました。記念グッズの販売もありましたので、現地で手に入れたものを今回の演奏会にご来聴の方に抽選でプレゼントいたします!!どうぞお楽しみに会場にお越し下さい。
ワイマールでのもうひとつの見所は、リストの家です。こちらは晩年を過ごした住居。上階はリストが使っていた部屋そのままを展示公開されていますが、時にはサロンとして音楽会も開かれたというお部屋には今でも主のリストがいるような佇まいでした。印象的だったのが深いえんじ色にミドリのライン柄ドレープたっぷりカーテン。こちらも撮影ができなかったので、ポストカードの写真を拝借です。
5回に渡ってお送りしたリスト紀行、お付き合い頂きありがとうございました。演奏を聴いて頂く際に、チラットでも写真の風景を思い浮かべていただければ幸いです。 完