昨年秋、しがぎんホールプレミアム5シリーズの初回にご登場いただいた、
ギターの松本大樹さんより近況が届きましたので、お伝えします!
こんにちは、松本大樹です。
みなさまお久しぶりです。お元気ですか。
先週にパリ国立高等音楽院(CNSMDP)の試験を受けてきましたので報告をさせていただきます。CNSMDPは、
「Conservatoire national supérieur de musique de Paris」の略で、日本では「コンセルヴァトワール」として知られる、「のだめカンタービレ」では主人公「のだめ」が学んでいたあの音楽大学で、世界中からたくさんの若者が集まり、学んでいるところです。
今年からこのパリ国立高等音楽院では受験の申し込みと同時にフランスのディプロム(卒業認定)が必要となり、それがないと試験すら受けさせてもらえないということでした。
筆記試験の作文にはかなり苦戦しました。もう2年もフランスに住んでいるので、もちろんフランス語を話すことはできるのですが、なかなかフランス語を書くという機会には遭遇しないのです。筆記試験の他に面接とフランス語の聞き取りがあったのでそちらで点数を稼ぎなんとか合格しました。
その次に待っていたのがソルフェージュの試験、つまり音の聞き取りや初見視唱の試験ですがこれに合格して初めて実技試験を受ける権利が得られます。
そしていよいよ実技試験なのですが、ちなみにこのパリ国立高等音楽院では卒業生の数によって次の入学生の席数が決まる仕組みで、今年は募集が3席とのことでした。3席と聞くとかなり少ないように感じられると思うのですが、昨年は募集が1席だけで、僕が習いたいと思っていた先生のクラスは募集がありませんでした。今年は3席あるうちの1席だけその先生のクラスがありました。
実技試験には1次と2次があり、1次試験では時代別の課題曲を弾きます。2次試験は現代曲と試験4週間前に発表される課題曲の演奏、それから初見演奏でした。
試験の結果、審査員満場一致の第一位で入学することができました。今年の9月からはパリで憧れの先生に習うことができます。
オリヴィエ・シャッサン(olivier chassain)という先生です。
これまで、パリのような大都会で、しかも北国!(ニースに比べるとかなり北に位置します)には住んだことがないので不安もありますが、憧れの学校で勉強できることがとてもうれしいです。
これもひとえに、これまで応援してくださった方やお世話になった先生方、留学の際に面倒を見てくださった先輩や両親のおかげと、とても感謝しております。
パリでも頑張りたいと思います。今後とも応援よろしくお願いします。
松本大樹