初めての第九
2019年の「KEIBUN第九」で初めて歌いました。
以前から歌いたいと思ってはいましたが、なかなか決心が付きませんでした。2018年はぐずぐず考えている内に募集が終わっていました。
2019年7月末の日曜が練習の初回です。募集要項には特段の条件もなく初めてでも誰でもと言うように書いてあったので応募しました。聞くところでは男声パートは定員を超えることは無いとのことでした。初回の練習の前にネットで第九のパート練習のCDも買いましたが、これを聴くと決心が鈍りました。音楽についていけずどうなることかと思いました。初回練習の当日は刻限の30分くらい前に着きましたが、既に席についている人は互いに和やかに談笑し、また再会の挨拶をしていて初めての者はあまりいない様子、ますます決意が鈍る感じでした。
初回のドイツ語の読み方などは昔の大学の教養時代を思い出して特に難しいとは思いませんでした。教養のドイツ語は優だったけど、20年以上前にドイツを旅行した時は全然通じなかったことなど思い出していました。最後に「ちょっと声を出してみましょう」とのことで、発声練習となりましたが、高い所が出ないのに愕然としました。これは最後まで不安でした。練習の終わりに「ちょっと歌いましょう」とのことで、どこのパートだか覚えていませんが皆さん謡いだして、中には譜面を見ない人もあり、これは大変な所に来たと思いました。その日は意気消沈して帰りました。
その後の練習は全て参加しました。とにかく練習、努力、そして暗譜。仕事中もひまさえあればメモ紙を見てドイツ語を覚えるようにしました。 2019年12月21日は私にとって記念すべきびわ湖ホール初舞台です。本番までの時間が長いので疲れました。舞台の裏側の広さに驚き、声を出しても何か届いてないような空間の大きさに戸惑いつつ本番の時を迎えました。舞台の上から家族や知人の顔を探す余裕もありました。オーケストラの人にはすでに何十回と演奏して、もう息を吸うように慣れた演奏なのかとか余計なことを考えている内に我々の出番でした。終わっての拍手は「割れんばかり」のはずですが、意外と音が小さく聞こえこんなものかと思いました。
2020年も合唱団に応募するつもりでした。無理だと思っていましたが、いつまでたっても募集中止の案内が出ないのでちょっぴり期待していました。2021年はもちろん応募します。