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今回は参禅体験リポート第3弾としまして
「坐禅止観」についてご紹介いたします。

「坐禅止観」と「坐禅」とは別のものなの?
と思われた方もいらっしゃるかもしれませんが
同じ意味です。

比叡山延暦寺が総本山である天台宗では
「坐禅止観」と呼ばれています。

「坐禅止観」とは
「坐」…人(自分)と人(自分)が向き合って土の上に坐り
「禅」…一人で自分と向き合う
「止」…止めて
「観」…客観的に自分を観る

という修行のことであり、
「身・息・心」の3つを整えます。

私自身、今回が初めての体験でしたので
とても楽しみにしていました。

「参禅体験」のプログラムでは
初日の午後、2日目早朝の合計2回、坐禅止観の
時間を設けています。

場所は、研修道場から徒歩5分ほどの
重要文化財である「釈迦堂」
というお堂の中で行います。

指導員の方から、坐禅止観の手順を教えていただき
いざ実践!

「土の上に坐る」ということで床に直接、坐るのかな
と思っていましたが、座布団を使用できますので一安心!

坐禅止観の最中は、電気が消され、外からの光も
遮られ、ロウソクの明かりだけが灯されます。
(ですので、写真がありません)

坐禅止観で重要なのは、
背筋を真直ぐに伸ばし、余分な力を抜き
正しい呼吸法で呼吸し、心を落ち着かせて
自分を見つめ直すことです。

静寂に包まれ、凛とした空気の中、
精神を集中させます。
途中、雑念が頭をよぎることがありますが、
そのときは呼吸に集中し、気持ちを落ち着かせます。

参加者の皆さんも、1回目は坐禅止観の姿勢に慣れていただき
2回目は、集中して取り組んでいらっしゃいました。

日常生活では、仕事や時間に追われ、自らを見つめ直す
時間を取ることは難しいのではないでしょうか?

1年に1度でもこのように、本当の自分を再発見する時間を
持つことは大切だなと感じました!

次回のリポートは「食事作法」についてです!